物語
今年夏、第100回記念大会を迎える高校野球選手権。
大会歌は「栄冠は君に輝く」の作詞は、加賀大介(石川県根上町出身)でした。
大介は1914年に中村義雄として、農家に生まれました。
16歳の時、裸足で野球をしていて、右足指先をけが。
治療を怠ったことで、右ひざから切断することになる。
絶望の淵に落ちた義雄は、やがて文芸の道を目指し、”投稿生活”を始めたのです。
「加賀野短歌会」を主宰し、昭和20年太平洋戦争が終わり、戦後民主主義のなか、演劇活動を始める。
そのころ、運命の女性が登場します。それは高橋道子で、加賀野短歌会に参加。
昭和23年6月、学制変更により第30回高等学校野球選手権大会に因み、大会歌の作詞が公募された。
5,252編の中から選ばれたのは、加賀大介(のちに改名)の書いた「栄冠は君に輝く」だった。
小説家を目指した大介は、志半ばの昭和48年、がんのために死去。
この映画は70年間歌い継がれた「栄冠は君に輝く」の誕生秘話と大介と家族の物語です。